Appleシリコン搭載Macで報告されていたSSDの消耗問題がmacOS 11.4で報告されている可能性があることが分かりました(AppleInsider)。
今年の2月頃、M1 MacのSSDでは、短期間に非常に大量のデータが書き込まれているため、SSDの寿命が短くなるのではないかとの懸念が報じられていましたが、AppleInsiderの情報提供者(Apple社内の関係者)によると、この問題がmacOSの最新版で修正されているとのことです。
AppleInsiderの情報提供者はもともと、SSDの状態を報告するツールで、データの取り扱いが正しくできていなかっただけで、SSDの実際のハードウェアの問題ではないと指摘しており、RAMスワップやその他の問題で、SSDが激しく使われているわけではないとも説明していました。
Apple SiliconへのLinuxの移植に取り組んでいる開発者の一人、Hector Martin氏もこの問題が解決されたとTwitterで報告しています。
Update on the macOS SSD thrashing issue: It seems the issue is fixed in 11.4. Feel free to try the betas if you're adventurous, or wait for the final release.
It's going to be interesting diffing the XNU kernel source once it drops and seeing what the bug was...
— Hector Martin (@marcan42) May 23, 2021
「macOSのSSDのスラッシング問題について更新しました。この問題は11.4で修正されているようです。勇気のある方はベータ版を試してみるか、最終リリースをお待ちください。XNUカーネルのソースがリリースされたら、差分を取ってバグが何だったのかを確認するのも面白いかもしれません」。
修正はmacOS 11.4のベータ版で導入され、現在正式版として公開されているmacOS 11.4でも有効となっている模様です。今回の情報が正しいならば、M1 Macユーザーの長きにわたる心配事がようやく解消されたといえそうです。