Appleのソフトウェアはかつてないほどの危機的状況にあるのでしょうか。Instapaperを作成し、Tumblrの共同創業者でもある著名なデベロッパーMarco Arment氏が、自身のブログでAppleのソフトウェア品質に関して警鐘を発し注目を集めています(9to5Mac、TUAW、slashdot)。
Marco氏はブログ記事で、Appleのハードウェアの品質はすばらしいものの、ソフトウェアの品質はここ数年急落中であると指摘。OS Xはたくさんのバグと根本的な退行を抱えており、もはや同様の不具合を抱えているWindowsユーザーを馬鹿にすることはできないと述べています。10年近くOS Xを使い、最近Linuxデスクトップに戻ったGeoff Wozniak氏(現在ブログは削除された)に共感し、人々がOS Xを使い続けるのはOS Xが好きだからではなく、他の選択肢がないからではないかと疑念を呈しています。
肝心の品質低下に関しては、マーケティング主導で毎年行われるOSのメジャーバージョンアップが原因で、エンジニアチームが十分なソフトウェア品質を経つ持つことが不可能になっているのではないかと推測しています。
9to5Macでも「Appleはソフトウェア品質よりもマーケティングを優先している?」というアンケートを行い、圧倒的多くの人がそのように感じ、ソフトウェアの信頼性を高めることに注力するよう要望を抱いている事が判明しました。
個人的にも、安定重視で数年に1回のメジャーバージョンアップで十分な気がしますが、バージョンアップの間隔を狭め、派手な新機能を追加し、大規模に宣伝していく手法は全世界的な流れなので、Appleだけが違う方法を採用することは難しいのかもしれません。