古いバッテリーを搭載したiPhoneの処理速度をAppleが意図的に遅くしているのではないかという情報が注目を集めています。Appleはピーク電流を抑え、予期せぬシャットダウンを防ぐための処置だと説明していますが、これに納得せず集団訴訟も何件か発生しているようです。
このようななか、ハッカーのための掲示板Hacker Newsにて、「Ask HN: Does Apple slow down old Macbooks as well?(Appleは同じように古いMacBookも遅くしている?)」というスレッドが立ち、MacBookでも同様の現象が発生しているかどうかに関する議論が行われています。
寄せられた回答の中には例えば、劣化したバッテリーで実際にCPUの処理速度が遅くなったことを確認したが、その時にはバッテリーを交換する必要があるという明確なエラーメッセージが表示されたというものや、老朽化したコンピューターでは冷却システムの性能が劣化するため、CPUの温度が高くなりがちで、これを押さえるためにCPUの処理速度が遅くなる可能性があるというもの、完全に故障したバッテリーで処理速度が半分になったことがあるというものなどが含まれています。
これとは少し異なる現象ですが、古いバッテリーが取り外し可能なMacBookでは、バッテリーを取り外した状態のAC駆動では処理速度が40%低速になるという情報もありました。iPhoneの場合のように、Geekbenchスコアによる検証は行われておらず、印象論が多い雰囲気ですが、バッテリー劣化と処理速度の関係に興味のある方は確認してみると役に立ちそうです。