ドイツに本拠を置くセキュリティソフトウェア調査会社AV-TESTが、Winows 10のホームユーザー向けのセキュリティ製品を比較した2023年1月〜2月期のレポートを公開し、Microsoft Defenderがパフォーマンス評価で5点という最悪の評価を受けたことがわかりました(Neowin)。
同社が実施するテストは、セキュリティソフトをシステムの保護、パフォーマンス、ユーザビリティの3つの観点で評価するもので、それぞれ6ポイント、合計で18ポイントが最高得点となります。テストは製品の最新の公開バージョンを用いて行われ、現実的なテストシナリオに重点を置き、実際の脅威に対して評価が行われています。
Microsoft Defenderは、保護とユーザビリティでは最高の6点を獲得しましたが、パフォーマンスに関しては5点というテスト対象製品中の最低点に終わっています。
A-TESTは次のように結果を分析しています。
Among the products requiring hardly any system resources to operate are Avast, Avira, Bitdefender, G DATA, K7 Computing, Kaspersky, Malwarebytes, PC Matic, Protected.net and Trend Micro. They all racked up 6 points.
システムリソースをほとんど必要としない製品としては、Avast、Avira、Bitdefender、G DATA、K7 Computing、Kaspersky、Malwarebytes、PC Matic、Protected.net、Trend Microが挙げられました。いずれも6ポイントを獲得しています。
A slight, yet measurable, system load was created in the test by the packages from AhnLab, AVG, ESET, F-Secure, McAfee, Microworld and Norton. They sustained a slight point deduction, ending up with what was still a good result of 5.5 out of 6 points.
AhnLab、AVG、ESET、F-Secure、McAfee、Microworld、Nortonのパッケージは、テスト中にわずかではあるがシステム負荷を発生させた。その結果、若干の減点を受け、6点満点中5.5点という好結果となりました。
The highest system load in the test was generated by Windows Defender Antivirus for consumers. As the system load is considerably higher than that of the other products, Defender lost an entire point, thus ending up at 5 out of 6 points.
今回のテストで最もシステム負荷が高かったのは、コンシューマー向けのWindows Defender Antivirusでした。システム負荷が他の製品よりかなり高いため、Defenderは1点減点され、6点満点中5点という結果になりました。
ライバルの競合製品である、Avast、Avira、Bitdefender、G DATA、K7 Computing、Kaspersky、Malwarebytes、PC Matic、Protected.net、Trend Microはパフォーマンスで6点を獲得し、実行中にシステムリソースをほとんど必要としないと評価されています。また、AhnLab、AVG、ESET、F-Secure、McAfee、Microworld、Nortonは、テスト中にわずかではあるがシステム負荷を発生させたとして0.5点減点され5.5点を獲得しています。
Microsoft Defender(Windows Defender)はシステム負荷が他の製品よりかなり高く、1点減点され6点満点中5点となり、パフォーマンス評価では最低点になっています。
なおユーザビリティ評価では、PC Maticが、20以上の誤検知とブロックされたアプリケーションがあったとして、6点中わずか3点を獲得しています。