最近、Microsoftが公開した最新のWindows 10アップデート「Windows 10 April 2018 Update」と、Avastのアンチウィルスソフトの間で互換性の問題が発生していることが報告されています。
Windows 10 April 2018 Updateにアップグレードした後、システムが使用できなくなるという深刻な問題で、当初Avast側は不具合の原因はAvastのアンチウィルスソフト側には存在しない、との見解を示していましたが、Microsoftと協力して行われた詳細な調査の結果、やはり問題が存在したことが発見された模様です(Softpedia)。
AvastのフォーラムにはモデレーターVlk氏による以下のような書き込みが掲載されています。
In cooperation with Microsoft we have identified an element of the latest Windows 10 1803 update that is incompatible with the Avast Behavior Shield, causing the aforementioned update to fail in some instances (related to a timing issue, Internet connectivity issue, etc). Luckily, we have found a way to prevent the problem and are now automatically pushing a VPS update to all customers which makes sure that the problem doesn't happen. The VPS number is 180524-08; all users running this version (or later) should be 100% safe.
Microsoftとの協力により、特定の場合にアップデート失敗を引き起こす事がある、Windows 10 1803アップデートと互換性を持たないAvast Behavior Shieldの要素が特定されました。幸いなことに、私たちは問題を回避する方法を見つけて、VPSアップデートをすべての顧客に自動的にプッシュし、問題が発生しないようにしています。 VPS番号は180524-08です。 このバージョン(またはそれ以降)を実行しているすべてのユーザーは100%安全であることが期待できます。
なおすでにWindows 10 April 2018 Updateへのアップデートを行い、システムが起動できなくなったユーザーに対してはインストールメディアを利用したアップグレードが提案されています。その他の方法として、以前のWindows 10への復元が可能ならばシステムが修復される可能性もあるようですが、セーフモードで起動できない状態になっている場合、この方法は無理 なようです。
Microsoftは、AvastのアンチウィルスソフトをインストールしているPCに対してWindows 10 April 2018 Updateの配信をブロックしているようですが、この問題が解決したとしても、ブロックがいつ解除されるのかは不明な状況です。