BitTorrent社は本日、クラウド不要の超高速ファイル同期ソフト「BitTorrent Sync」の最新版、「BitTorrent Sync 2.0」をリリースしました(公式ブログ、Lifehacker、gHacks)。現在公式サイトからMac / Windows / Linux用のインストーラーファイルをダウンロードすることができます。
バージョン2.0最大の特徴は、作年アナウンスされていた有料年間サブスクリプション制の「Pro」バージョンがついに登場したことです。サブスクリプション料金は日本円で4799円/年。バージョン2.0インストール後、無料でPro機能を30日間試用することができます。
ついに登場したSync 2.0 Pro
Pro版は同期フォルダの数が無制限(2.0の無償版では10に限定される)であるほか、以下のような新機能を使うことができます。
- 所有するデバイスを一気にリンクできるプライベートIDの導入。
- オンデマンドのファイル同期。同期のタイミングを制御してストレージを節約することができる
- フォルダのオーナーシップとパーミッションを制御することができる。フォルダを共有しているユーザーに対しアクセスレベルを簡単に設定することができる(Read-OnlyとかRead & Writeとか)。
以下もう少し詳しくみていきます。
プライベートID
BitTorrent Sync 2.0を起動すると、プライベートIDの設定を求められます。このIDを使って2台目以降のセットアップを行うと、設定済みの同期フォルダをすぐに共有することができるようになり、同期フォルダの設定が楽になります。
オンデマンド同期
同期フォルダを選択して右クリックし「すべてを同期」をオフにすると、同期先でファイルのプレースホルダ(*.btsファイル)が表示されるようになります。ファイルを選択すると同期が始まります。
上の画像のように、チェックマークがついたpngファイルだけが同期できています。全てのデバイスに同じファイルをコピーしなくて済むので、フォルダ容量の節約に役立ちそうです。
Pro版の機能は便利だけど…
無料版とPro版の違いは上の通り。基本的にBitTorrent Sync 2.0の無料版でも今までのBitTorrent Syncと同様の機能が使える…といいたいところですが、同期フォルダの数が10個に制限されていることが大きく異なります。
バージョン1.4では同期フォルダの数は無制限だったため、すでに10個以上のフォルダを同期していたユーザーも多く、バージョン2.0でのフォルダ数の制限導入に多くのユーザーが不満を感じている様子。
個人的には同期フォルダをそれほど多く使っていなかったので不満はないのですが、人によっては致命的な制限となるかもしれません。ここだけ制限を緩和してくれれば、誰にとっても嬉しいアップデートだったはずですが…今後どうなるのか注目です。
Update: BitTorrent Sync 1.4.110のダウンロードリンクです。制限はどうしても我慢できない…というかたはこちらをどうぞ。