Web開発に携わっている方ならば「Charles」の名前を聞いたことがある方は多いかもしれません。HTTPリクエストやHTTPレスポンスを調査することができる多機能なデバッグ用Webプロキシとして有名な存在です。
今回、このCharlesのiOS版「Charles Proxy」が28日(米国時間)、App Storeにて公開されました。iOS版は、iOS 10.0以降のiPhone、iPad、iPod touchに対応する1,080円の有料アプリとなっています。
Charles for iOSには現在以下のような機能が実装されています:
- デバイス上のHTTPおよびHTTPSネットワークトラフィックをキャプチャ
- SSLプロキシを使用し、SSL/TLSリクエストをプレーンテキストで表示可能
- iOS版アプリでリクエストとレスポンスを表示できるほか、リクエスト、セッション全体をデスクトップ版Charlesに送信可能
CharlesはiOSデバイス上にローカルVPNを作成し、ネットワークトラフィックを一端キャプチャした後、通常通りWiFiまたはセルラー通信に出力すると、動作原理が説明されています。
これによって他のアプリは特に何も設定することなく、HTTPリクエストやレスポンスの調査が可能になるのです。なお動作にリモートサーバーは関与しておらず、データは常にプライベートな状態が保たれているそうです。
Charles for iOSの内容を紹介するプレゼンテーションが3月に開催されたtry! Swift Tokyo 2018で行われたそうで、そのときの動画も公開されています。