先週リリースされたGoogleのWebブラウザ「Chrome 57」で、バックグラウンドタブの動作を制限し、消費電力を削減するための改良が行われていたことが、Chromium Blogの記事により明らかとなりました(9to5Google)。
記事によるとChromeの電力は1/3がバックグランドタブによって消費されていたとのこと。version 57以降は、効率的な電力使用を実現するため、過剰に電力を使用するバックグランドタブのタイマーを制限する修正が行われています。
これまでの1秒間に1回という制限から、CPU負荷が高い場合タイマーを遅らせて、平均CPU負荷をコアの1%に制限するように調整が行われます。ただしオーディオを再生したり、WebSocketやWebRTCのような、リアルタイム接続を維持しているタブは影響を受けません。
このメカニズムの導入によりビジー状態のタブが25%少なくなったそうで、将来的にはバックグラウンドタブが完全にサスペンドすることができる新たなAPIを導入し、さらに効率的な電力使用を実現する計画を示しています。