Googleは24日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」の最新安定版「Chrome 68」をリリースしました(Chrome Releases、9to5Google)。
Chrome 68.0.3440.75では、深刻度Highの脆弱性5件を含む、合計42件の脆弱性が修正されています。詳細はChromium Security Pageで確認可能です。
Chrome 68の最大の注目点は、全てのHTTP通信を利用するサイトを「Not Secure(安全でない)」とみなし、アドレスバーの横に警告ラベルを表示するようになった事です。
▲Chorme 68より前のバージョン。HTTPサイトで警告アイコン「i」が表示されているだけです。
▲Chrome68以降。HTTPサイトで日本語では「保護されていない通信」と表示されます。
Googleはここ数年WebサイトのHTTPS化を強力に推進していて、「安全でない」とされるHTTPページの範囲は当初、パスワードやクレジットカードの重要な機密情報を入力させるページに限定されていましたが、その後データを入力させるHTTPページ全体に広がり、今回の変更で全てのHTTPページに拡張されることになります。
Chrome 68ではその他、望ましくない移動先からユーザーを保護するため、クロスオリジンのiframeを利用したリダイレクトに対してユーザーの操作が必要になる修正や、タブアンダーナビゲーションをブロックする機能が追加されています。またPage Lifecycle APIによって開発者はバックグランドのページやタブをサスペンドしリソースを節約できるようになります。
新機能の詳細はChromium BlogやGoogle Developers Japanの情報が参考になります。
タイトル | Chrome 安定版 | |
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公式サイト | https://www.google.co.jp/chrome/browser/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7003-chrome-stable | |
説明 | Googleの開発するWebブラウザ。 |