タッチスクリーンを搭載した2-in-1型のPCは、成長が停滞中しているPC市場のなかで急速に成長しています。Microsoftの最新OS「Windows 10」や、その標準ブラウザである「Edge」がタッチ操作前提に設計されているのもこれに対応するものかもしれません。
一方、デスクトップブラウザシェアで60%を占めるほどの圧倒的な人気を誇る「Google Chrome」はマウスやキーボードで操作する従来のデスクトップPC向けに最適化され、各UI操作がタッチ操作には適していませんでした。
ところがXDA-Developersのレポートによるとこの状況も少しずつ変わりつつあるようです。Chromeの開発ビルドではフラグを設定することで、UI要素をよりタッチフレンドリーに変更できるようになったことが判明しています(MSPoweruser)。
変更を有効にするには、ChromeOSで「chrome://flags#top-chrome-md」フラグをオンにします。
上が従来のUI、下がタッチに最適化されたUIです。タッチフレンドリーなUIでは、タブの高さが高くなったことに加え、新しいタブを追加するためのボタンが大きくなっていることがわかります。またアドレスバーが丸くなっていることも見て取れます。
変更は現在ChromeOSでだけで利用できますが、作業が完了すればWindows/macOS版のChromeでも利用できるようになるとのこと。現在の変更点は「タッチフレンドリー化」の第一歩で、今後さらなる作業が進められると見込まれています。