Microsoftは現在、Chromiumをベースとした新しいEdgeを開発中です。
プレビュー版はまだ正式には公開されていませんが、実行ファイルが流出して、動作の解析が進められており、今回この新しいEdgeのLinux版が登場する可能性があることや、タブの内部にIEのレンダリングエンジンを使用するいわゆる「IE tab」の機能が実装される可能性があることが明らかとなりました(Windows Latest、gHacks)。
これらの情報はEdgeの各種設定を変更する「edge://flags」から見つかった情報です。
まずLinux版に関しては「Override software rendering list」という設定項目の説明に、「Mac, Windows, Linux」という文字列が含まれていることからの予想です。MicrosoftはChromiumベースのEdgeのアナウンスでWindows 7/8.1/macOS版については言及しましたが、Linux版には触れませんでした、ただしベースとなるChromiumはLinuxをサポートしており、ChromiumをベースとしたEdgeがLinuxで動いても不思議はないといえるかもしれません。
次の「IE tab」に関する情報は、「Enable IE Integration」という設定項目からの推測です。
▲項目の説明として「WindowsでInternet Explorerのホスティングを有効にする」とあり、有効にするとEdgeの「More tools」メニューに「Host in IE tab」が追加されるとのことです。特定のタブをIEのMSHTMLレンダリングエンジンで描画できる機能のようですが、現時点では動作していない模様です(フラグは最初のリークの後に続いてリークされたv75.0.111.0でないと存在しない?)。
IEは企業システムなどで根強く使われ続けており、「IE tab」の機能はこれらシステムの救済策として準備されているのかもしれません。
Microsoftからの正式なプレビュー版の公開が待たれます。