厚生労働省は先日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の機能停止版アプリ「3.0.0」を11月17日より配信する事を発表しました。
アプリを削除するだけでなく、機能停止版アプリをインストールしなければならい事を不思議に思っていた方も多いと思われますが、これはアプリを削除しただけでは、OS側の設定が変更されないままになってしまう可能性があるためだという事がわかりました(J-CAST)。
この問題に関しては、厚生労働省の接触確認アプリに関するQ&Aページにある、「問⑨-9 なぜアプリを削除する前に機能停止の手続きをする必要があるのですか」に回答が掲載されています。
これまでの版の接触確認アプリは、処理番号の発行が停止されたあとも、接触確認のための定期的な処理が作動し続ける仕様となっていたため、利用者の端末に、わずかながら通信料・バッテリー消費などの負担が発生し続けてしまうものでした。この度、接触確認アプリの運用を停止するにあたって、機能停止をお知らせしつつ、簡単な操作で機能停止の手続きを行えるアプリを提供することとしたものです。
「利用者の端末に、わずかながら通信料・バッテリー消費などの負担が発生し続けてしまう」事を避けるために、機能停止版を配布する意義があると考えられます。
ただしアプリをいきなり削除した場合でも機能を停止することは可能で、「問③-1 利用はいつでも中止できますか」に以下のような回答されています。
いつでも任意にアプリの利用を中止し、アプリを削除することで、記録されているすべて(過去14日間分まで)の記録を削除できます。
アプリを削除することで実際に記録が削除される時期は、数十分から数時間程度の遅れがある場合があります。この時間はお使いのスマートフォンに搭載されているオペレーティングシステム(Android、iOS)よって異なります。また、アプリを削除しただけでは、スマートフォンに搭載されているオペレーティングシステムの接触通知に係る処理が続く可能性があります。この処理を止める方法は以下のとおりです。
・iOSの場合:iPhone端末の[設定]→[接触通知]→[接触通知をオフにする]を選択
・Androidの場合:OSの設定アイコン → [Google] → [COVID-19 接触通知システム] → [接触通知システムを使用]をオフ
OSの接触通知設定をオフにすれば良いようです
- iOS: iPhone端末の[設定]→[接触通知]→[接触通知をオフにする]を選択
- Android: OSの設定アイコン → [Google] → [COVID-19 接触通知システム] → [接触通知システムを使用]をオフ
機能停止版の配布を待たずにCOCOAを削除したい場合、こちらのページをよく読んで作業する事をおすすめします。ただし、機能停止版アプリでは利用状況調査も行われるため、協力したい方は機能停止版アプリをインストールした方がよいかもしれません。