Microsoft、CrowdStrikeの障害が全世界で850万台のWindows PCに影響したと発表

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日本時間の7月19日、サイバーセキュリティ企業CrowdStrikeが問題のあるソフトウェアアップデートをリリースし、世界中のWindowsデバイスに影響を与えました。

Windows PCが0x50または0x7Eのエラーコードで再起動し続け、ブルースクリーン・オブ・デス(BSOD)を引き起こすという問題が発生し、銀行、航空会社、メディア企業など、世界中の様々な分野で大きな混乱を引き起こすことになります。

CrowdStrikeとMicrosoftは問題解決のために協力して作業を行い、PCを復旧するためのガイダンスが公開されたなか、Microsoftは今回の問題が全世界で850万台のWindows PCに影響を与えたことを明らかにしています。

Microsoftは次のように説明しています:

While software updates may occasionally cause disturbances, significant incidents like the CrowdStrike event are infrequent. We currently estimate that CrowdStrike’s update affected 8.5 million Windows devices, or less than one percent of all Windows machines. While the percentage was small, the broad economic and societal impacts reflect the use of CrowdStrike by enterprises that run many critical services.

ソフトウェアのアップデートが障害を引き起こすことはありますが、CrowdStrikeのような重大なインシデントはまれです。現時点では、CrowdStrikeのアップデートが影響を与えたWindowsデバイスは850万台で、Windowsマシン全体の1%未満であると推定しています。この割合は小さいものの、多くの重要なサービスを運営する企業がCrowdStrikeを使用していることを反映し、広範な経済的および社会的影響が発生しています。

Microsoftは、この問題は自社のインシデントではないものの、Microsoftのエコシステムに影響を与えるものであるため、CrowdStrike社およびその他の企業と協力し作業を進めたと説明しています。

問題を解決するため、以下のような手順を行ったとのことです。

  • CrowdStrikeと連携し、解決策の開発作業を自動化する。CrowdStrikeは、この問題に対処するための回避策を推奨し、また公式声明を発表した。Windowsのエンドポイントにおける状況を改善するための指示をWindowsメッセージセンターに掲載した。
  • 数百人のMicrosoftのエンジニアと専門家を配備し、サービスの復旧のために顧客と直接作業。
  • Google Cloud Platform(GCP)やAmazon Web Services (AWS)を含む他のクラウドプロバイダーや関係者と協力し、業界全体でそれぞれが見ている影響の状況について認識を共有し、CrowdStrikeや顧客との継続的な会話に反映させる。
  • ここにある手動による修復の文書とスクリプトを迅速に掲載する。
  • Azureステータスダッシュボードを通じて、インシデントの最新状況を通知する。

CrowdStrikeのウェブサイトによると、フォーチュン500社のうち298社以上、米国43州、ヘルスケアプロバイダー上位10社のうち6社、金融サービス企業上位10社のうち8社にサービスを提供しているとのこと。影響を受けた850万台のPCを修復するのは膨大な作業であり、完全な復旧には数週間かかる可能性があると予想されています。

[via Neowin]

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