iOS 9には、Safariの表示内容を制限することができる「コンテンツブロッカー」と呼ばれる機能が導入される予定で、現在、この機能を使った広告ブロックアプリ「Crystal」が外部開発者によって開発されています。
今回、この「Crystal」を実際のWebサイトに適用したら、どのような効果があるのかを実験・比較したGIFアニメを、海外テックサイトThe Next Webが公開。その威力が明らかとなりました。
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テスト
The Next Webの実験は、4G LTE回線を使い、ページロードごとにSafariのキャッシュとCookieのクリア、Safariの再起動を行ったあとに実行されたものです。
実際はGIFアニメですが静止画として抜き出してみました。
左側が通常状態、右側がCrystal有効状態で、プログレスバーの進捗状況や、画面の描画状態から、明らかにCrystal有効状態のほうがページロードが速いことが確認できます。
Win-Win状態へ
The Next Webは、AppleがCrystalのような広告ブロックアプリをApp Storeで配布することを許すかどうかまだ定かではないと前置きしながらも、
- ユーザーに対するメリット
- Apple自身の広告システムiAdネットワークの利用増大
といった観点からWin-Winの状況になりうると結論づけています。Crystalが実際にリリースされるのかどうか、Appleの政治的な判断もからんできそうです。