iOS/Mac用のドキュメント開発ツール「Dash」を開発するKapeliの開発者ライセンスが、Appleによって停止され、App Storeからアプリが削除されたことは以前お伝えしました。
復活の可能性もあったAppleとの交渉も決裂し(?)、Dashの今後がどうなるか多くのユーザーが不安とともに見守るなか、新たなブログエントリー「Dear Dash Users」が公開され、Dashの今後に関する発表が行われています。
ブログではまず、DashをApp Storeに戻すことは難しく、App Storeから購入することは不可能になったと説明されています。
Mac App StoreからMac版のDashを購入しているユーザーは、ライセンス移行ツールを使用して、直販版Dashのライセンスに変換する事が推奨されています(App Storeサポートに連絡すれば返金される可能性もあるようです)。Mac App Store版ではなく直販版Dashを購入していた場合は何も影響はありません。
一方Dash for iOSに関してはApp Store外で配布するのが不可能であるため、実質的に開発終了ということになります。第三者が無料アプリとして同様の機能を持つアプリを公開することを希望しているようです。
▲Mac App StoreでDashを購入したユーザーは、ライセンス移行ツール「Dash License Migrator」を使用すれば直販版Dashのライセンスを取得できます。名前とメールアドレスを入力し「Generate License」ボタンを押すことでライセンスが送信されてきます。
Dashは開発者が多く愛用しているツールです。それだけにHacker Newsでも今回の騒動は大きな話題となっていて、例えば、Appleとのやりとりを録音して音声ファイルとして公開するのはやりすぎだったのではと言う意見など、さまざまなコメントが寄せられています。