いよいよコンピューター将棋ソフトと現役プロ棋士が対戦する第2回将棋電王戦が始まりました。
第2回将棋電王戦は5対5の団体戦で、1戦目は3月23日に開催。「阿部光瑠四段 vs 習甦」の対戦が行われました。そして、結果は見事、阿部光瑠四段の勝利!!(NHKニュース)。
現役プロ棋士として無敗を守っています。
豪華な布陣
ニコニコ生中継でところどころ飛ばしつつ観戦していたのですが、 解説者:阿久津主税七段、聞き手:矢内理絵子女流四段という豪華な布陣に驚きました(地上派なみです)。報道陣の数も多かったようなので世間的にも注目されていたのだと思います(NHKの昼のニュースでも流れたとか)。
画面にボンクラーズの評価関数がリアルタイムに表示されたのも新趣向。
中継の途中で作家の夢枕獏氏が登場し、コンピューター勝利後の将棋界のあり方対して、つっこんだ質問をしたり、プロ棋士側総大将の三浦弘行八段が登場したり、なかなかおもしろい中継でした。
序盤・中盤・終盤隙なし
ボンクラーズの評価関数は多少ゆれうごいていましたが、阿部光瑠四段に危険な場面はなかったような気がします。コンピューター相手に一度不利になると逆転は難しいと思うので、人間が勝つ理想的な展開でした。
習甦のスペック
最後の記者会見によると、習甦のスペックは「CPU:Xeon E5-2687W × 2」、「メモリ:16GB」ということでした。スペック含めソフトの強さがどれくらいのものか分かる客観的な指標が事前に分かっていたらもっと盛り上がれたかもしれません(レーティングとか)。
これからが本番かも
三浦弘行八段が戦うGPU将棋は、東大の700台のコンピューターを接続して戦うということなので、習甦とはだいぶパワーが違います。A級棋士といえども簡単に勝てそうもありませんが、はたして結果はどうなるでしょう。
次回は、3/30日ですね。「第2局 3月30日(土) 佐藤慎一 四段VSPonanza」楽しみです。