Railsの生みの親として知られるDavid Heinemeier Hansson(DHH)氏は先日、VSCodeやWSLといったWindows上の開発環境の素晴らしさを称賛するブログ記事を公開し注目を集めました。同氏はその後も探索を続け、ついにWindowsを開発環境として使用することを決意したようです。
ブログ記事「Committing to Windows」では、Windowsを選択する理由が説明されています。
同氏はまずMacからWindowsへの乗り換えを考えている理由として、Appleの最近の姿勢をあげています。EUにおけるPWA廃止計画(後に撤回)や、App StoreのEpicへの非道な対応が気に入らなかった模様。
Windows環境で問題だったフォントレンダリングが汚すぎる問題も、高解像度のスクリーンで端数スケーリングを使わないことで解決し、エディタに関してもTextMateからVSCodeへの移行の目処がたち、さらにNeovimの探求も進めているとのこと。
同氏は大局的に考えて、Windowsの中でLinuxがフルスピードで動作するのは素晴らしく、個人的にWindowsを使用することで、37SignalsにおけるMacモノカルチャーに対抗することもできると指摘しています。また同社の最大の製品であるBasecampのユーザーの半数以上がWindowsを使用しており、ユーザー環境と同じ開発環境を利用することにもメリットがあると考えているようです。
同氏は所有しているMacBookを燃やすつもりはないとしていますが、Windowsマシンをメインの開発マシンとして使用する意志を固めつつあるようです。