プログラミングの終焉

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ハーバード大学のコンピュータサイエンスの教授や、Googleのエンジニアリングディレクターなどを経て、AIスタートアップFixie.aiのCEO兼共同設立者となったMatt Welsh氏による記事「The End of Programming(プログラミングの終焉)」が注目を集めています。

同氏は、大学に在籍していた30年前から現在まで、コンピューターサイエンスに関しては、データ構造、アルゴリズム、プログラミングを中核とする学問であることに変わりはなかったものの、これから30年後、あるいは10年後には、大きな変革が待ち受けていると予想しています。

同氏の予想によると、プログラミングは時代遅れとなり、非常に特殊なアプリケーションを除いて、ソフトウェアは、プログラムではなくAIシステムにとって変わられます。プログラムが必要な場合でも、プログラムが手でコーディングされるわけではなく、AIによって生成されるようになるとのことです。

電気工学からコンピューターサイエンスが生まれたパイオニアの時代、未来のコンピューター科学者は、半導体や2進数演算、マイクロプロセッサの設計等に関する深い理解が必要だと信じられていました。しかし、今日、ソフトウェアを書いているプログラマーの99%はトランジスタ設計の基礎となる物理学や、CPUが実際にどのように動作しているのかほとんど理解していないと考えられます。

未来のコンピューター科学者も、古典的なソフトウェアの定義からかけ離れた存在となり、リンクリストやクイックソートの実装に苦労するようになるかわりに、新たな能力が必要とされるようになるのです。

同氏は、未来のエンジニアは、数回のキー操作で、人間の知識のすべて(またはそれ以上)をコード化したモデルのインスタンスを起動することができるようになり、機械に自分の望むことをさせるため作業の大部分はプログラミングではなく、正しい例、正しい訓練データ、訓練過程を評価する正しい方法を考え出すことになると予想しています。

コンピューティングの根本的な定義のシフトは、大きなチャンスであると同時に、多くのリスクをもたらすものの、隕石が落ちてくるのをじっと待つのではなく、未来を受け入れ、それに合わせて考え方を進化させるべき時だとまとめています。

未今話題のGitHub CopilotやChatGPTは変革の始まりにすぎず、完全にプログラミングが終わってしまう時代の間前触れにすぎないのでしょうか。この記事に関し、Hacker NewsでもAI否定派、肯定派双方を巻き込んだ議論が行われています。気になる方は確認することをおすすめします。

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