Mac/PC/モバイルデバイスなどさまざまなデバイスからアクセスすることができるオールインワンのノートサービス「Evernote」。このEvernoteのプライバシーポリシーが、2017年の1月23日より変更(英語版/日本語版)され、ユーザーデータにEvernoteの社員がアクセス可能になることが判明し、注目を集めています(9to5Mac、Ars Technica、MSPoweruser)。
今回のプライバシーポリシーの変更は、新しく導入される機械学習テクノロジーが正しく機能していることを確認することが目的で、意図した通りに機能しているかを確認するために、人間による目視確認が必要になる場合があるためのとこと。
ユーザデータにアクセスできる Evernote 社員の数は最小限に限定され、またアカウント設定画面で「ユーザ体験を向上させるために、自分のデータを Evernote が使用することを許可します。」から機械学習を使用しない設定に変更することは可能なようです。
ただし「また、プライバシーポリシーの「Evernote が共有する個人情報またはコンテンツ」に記載された、その他の理由が発生した際の社員によるコンテンツの検査からオプトアウトすることはできません。」という一文があることから、ある特定の理由がある場合は、コンテンツの検査から逃れることはできない模様。
▲2017年版のプライバシーポリシーには上のような項目が含まれています。
今回の規約の変更によって、ユーザーが具体的な不利益を受ける可能性は少ないのかもしれませんが、絶対に自分のノートを閲覧してほしくないという場合、他のサービスへの乗り換えを検討してみても良いかもしれません。
2016/12/16(金)更新: MacRumorsによるとEvernoteのCEO、Chris O'Neill氏がコメントを発表した模様。これによるとEvernoteの社員はランダムにノートの内容を確認することがあるものの、彼らはそのノートが誰のものかは知らず、個人情報が確認できた場合はその情報は社員から隠されるとのこと。