開発時の意外と手間のかかる作業として、テスト用のダミーデータを準備する作業があげられるかもしれません。特にデータベースにある程度の量のダミーデータを投入する必要がある場合、その作業はさらに面倒くさいものになってしまいます。
そんなとき頼りになるツールが「Fake2db」です。Python製のツールで、Sqlite、MySQL、PostgreSQL、MongoDBに対応したもっともらしいダミーデータを簡単に作ることができます。
インストール
スクリプト本体はpipコマンドでインストールできます。
pip install fake2db
さらにDBごとのコネクターが必要となります。MySQL用のコネクタはインストールしないと動きませんでした。
pip install mysql-connector-python --allow-external mysql-connector-python
これで完了です。
SQLiteのデータを生成
とりあえず試してみる場合、一番簡単なのはSQLite用のデータを作ってみることです。以下のコマンドを実行します。
fake2db --rows 200 --db sqlite
カレントディレクトリに「sqlite_XXXXX.db」という名前のデータベースファイルが作られます。
↑SQLite 3のGUI管理ツール「SQLite Professional」で開いてみました。
companies、customer、detailed_registration、simple_registration、user_agentという5つのテーブルが作られ、それぞれ200行ずつレコードがINSERTされていました。実際のデータも、名前、emalアドレス、電話番号などそれっぽいものが入っていました。
行数や、データベースの種類はコマンドラインで変更することができます。
まとめ
作成されるテーブル名は、スクリプトの中で直接設定されているようです。実際の開発で使う場合ソースコードを改造し、適切なテーブル名/列名に変更する必要がありますが、雛形としては使えるかもしれません(シンプルですし)。
Hacker Newsや、Redditではその他のダミーデータ作成ツールに関する情報も提供されています。こちらもあわせて確認してみてください。