Fedora開発プロジェクトのMatthew Miller氏は4月27日(現地時間)、Linuxディストリビューション「Fedora」の最新版「Fedora 34」をリリースしたことを発表しました(Phoronix)。メインの Fedora Workstation以外に、Fedora Server、Fedora IoT、Fedora CoreOS、他のデスクトップ環境を提供するFedora Spinsや、特定のユースケースに合わせて作られたFedora Labsも更新されています。
Fedora 34は1ヶ月強のベータテスト期間を経てリリースされた正式版で、GNOME 3.38と比べてインターフェイスが大幅に改良された、GNOME 40が採用されています。またデフォルトで採用されたBTRFSでは透過的な圧縮が有効になっていて、SSDの寿命を延ばすことが期待されます。
Fedora 34のKDE版ではX11がWaylandに切り替えられたことも注目されています。Waylandは2022年公開予定のUbuntu 22.04 LTSでも採用が予想され、LinuxユーザーのWaylandへの移行が加速することになりそうです。
さらにPulseAudioからPipeWireへの変更や、メモリ不足の状況への対応を改善するsystemd-oomdの有効化、Ruby 3.0、Golan 1.16言語パッケージへの更新など、さまざまな新機能が含まれています。
Fedora 34のダウンロードはこちらから、またFedora 33からのアップグレードガイドも準備されています。