オープンソースのマルチメディアライブラリ「FFmpeg」のメジャーバージョンアップ版「FFmpeg 8.0」が8月末にリリース予定であることがわかりました(Phoronix)。今回のアップデートでは、動画・音声処理の機能が大幅に拡張され、配信や動画編集に新たな可能性をもたらします。
FFmpeg 8.0では以下のようなデーコーダーが追加されます。
- RealVideo 6.0(旧式フォーマットの復権)
- ADPCM IMA Xbox(ゲーム系オーディオ対応)
- G.728(音声通話系コーデック)
- Sanyo LD-ADPCM
- Samsung APV(プロフェッショナル向け動画)
また、エンコーダーも進化します。
- APVフォーマットへのエンコード対応
- アニメーションJPEG-XLのサポート
- libx265によるアルファレイヤー(透過)対応
- OpenHarmony環境でのエンコード/デコード機能
パフォーマンスの改善や既存機能の改良も行われます。
- VVC/H.266対応(VA-API経由)、Matroska対応強化
- Flash Video FLV v2 のマルチトラック・モダンコーデック対応
- MP4形式でのCENC AV1対応
- AVX-512最適化で最大36倍の性能向上報告
- HDR動画の表示品質向上
- AMD AMFデコーダー、Vulkan Videoの安定性向上
- WHIP muxer によるサブ秒遅延ストリーミング
- AV1 RTP パケット処理対応
目次
AI機能の統合も進行中?
プロジェクトでは、OpenAI Whisperを用いた音声フィルター機能の検討も行っています。実現すれば、FFmpegを使用して、AIを利用した文字起こしや字幕生成が利用できるようになる可能性があります。
FFmpegユーザーは8月に注目です。
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タイトル | FFmpeg |
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公式サイト | https://ffmpeg.org/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/6998-ffmpeg | |
説明 | クロスプラットフォーム、オープンソースの動画・音声エンコードデコードライブラリ。 |