Mozillaが先日公開したFirefoxブラウザの最新版「Firefox 93」には、アドレスバーを利用した新しい提案機能「Firefox Suggest」が組み込まれています。
この機能は現在、米国の一部ユーザーのみを対象に展開されており、Mozillaは、この機能「を目標達成に役立つ関連情報やサイトを表示する」と説明していますが、How To Geekはこの機能によって有料広告主のコンテンツが表示される可能性があると指摘しています(The Verge)。
Mozillaのサポートページには、以下のような説明が掲載されています。
When contextual suggestions are enabled, Firefox Suggest uses your city location and search keywords to make contextual suggestions from Firefox and our partners, while keeping your privacy in mind
文脈提案が有効になっている場合、Firefox Suggest は、ユーザーのプライバシーを考慮しながら、都市の位置情報と検索キーワードを使用して、Firefox とパートナーから文脈提案を行います。
「信頼できるパートナー」からの「関連性のある提案」は、ブックマークやブラウザの履歴、開いているタブ等から選ばれた従来の候補の下に表示され、位置的には邪魔にならないものの、厳密にとらえると広告であると考えられます。
この機能はFirefox 93のリリースノートで触れられていたものの、機能的にはFirefox 92から存在し、機能が提供されている場合、Firefoxの設定ページで無効にすることが可能とのことです。
設定を変更するには以下の手順を実行します。
- Firefoxのハンバーガーメニューで「設定」を選択。
- サイドメニューで「プライバシーとセキュリティ」を選択し、アドレスバーを選ぶ。
- 「Contextual suggestions」や「Include occasional sponsored suggestions」のチェックを外す。
Firefox Suggestは現在の所、米国の一部でのみ提供されていて、日本のユーザーには無関係の機能のようですが、今後展開範囲が拡大することも考えられます。
