FirefoxにGoogleが開発したRustで書かれたJPEG-XL Decoderが追加されるかも

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従来のJPEG形式よりも高い圧縮効率を実現した「JPEG-XL」形式へ対応するため、FirefoxはC++ではなくメモリ安全性を実現したRustで書かれたJPEG-XLデコーダーを採用する可能性があることがわかりました。

MozillaのFirefox CTOであるBobby Holley氏は、Firefox向けの、RustベースのJPEG-XL画像デコーダーを支持する立場を明らかにし、プルリクエストで「FirefoxはJPEG-XLのRust実装を検討する」とコメントしています。

Over the past few months, we’ve had some productive conversations with the JPEG-XL team at Google Research around the future of the format in Firefox. Our primary concern has long been the increased attack surface of the reference decoder (currently behind a pref in Firefox Nightly), which weighs in at more than 100,000 lines of multithreaded C++. To address this concern, the team at Google has agreed to apply their subject matter expertise to build a safe, performant, compact, and compatible JPEG-XL decoder in Rust, and integrate this decoder into Firefox. If they successfully contribute an implementation that satisfies these properties and meets our normal production requirements, we would ship it.

ここ数ヶ月の間、私たちはGoogle ResearchのJPEG-XLチームと、FirefoxにおけるJPEG-XLフォーマットの将来について生産的な話し合いをしてきました。私たちが以前から懸念していたのは、リファレンスデコーダ(現在はFirefox Nightlyのprefの背後にある)の攻撃対象が増えることでした。この懸念に対処するため、Googleのチームは、安全でパフォーマンスが高く、コンパクトで互換性のあるJPEG-XLデコーダをRustで構築し、このデコーダをFirefoxに統合することに合意しました。もし彼らがこれらの特性を満たし、私たちの通常の生産要件を満たす実装を提供することに成功すれば、私たちはそれを出荷するでしょう。

Time will tell whether the format succeeds in becoming a universal JPEG replacement in the way some folks hope. In the event that it does, it would be unfortunate to potentially introduce memory safety vulnerabilities across the myriad of applications that would eventually need to support it. A safe, fast, and battle-tested Rust decoder from the original team could make that scenario much less likely, and so we’re using our leverage to encourage progress on this front.

このフォーマットが、一部の人々が望むような普遍的なJPEGの代替となることに成功するかどうかは、時間が解決してくれるでしょう。そうなった場合、最終的にそれをサポートする必要がある無数のアプリケーションにメモリ安全性の脆弱性をもたらす可能性があるのは残念なことです。安全で、高速で、実戦テスト済みのRustデコーダーがオリジナル・チームから提供されれば、そのようなシナリオは起こりにくくなるだろう。

同氏は、「Googleのチームは、安全でパフォーマンスが高く、コンパクトで互換性のあるJPEG-XLデコーダをRustで構築し、このデコーダをFirefoxに統合することに合意した」と説明しています。

Googleは2022年、Chrome/ChromiumからJPEG-XLサポートを削除し、JPEG-XLを支持するユーザーや開発者の失望を招きました。今回、RustベースのJPEG-XLデコーダの開発に投資するのであれば、ChromeでもJPEG-XLサポートが再考される可能性があるのかもしれません。

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