MozillaプロジェクトのJorge Villalobos氏は2月16日、Firefox 57のレガシーアドオンの廃止に関する情報を更新し、アドオン廃止に至るロードマップを公開しました(Mozilla Add-ons Blog)。
Firefox 57で従来のレガシーアドオンが廃止される計画は、昨年11月に明らかにされていましたが、今回の記事では廃止にいたる各段階の詳細が明記されています。
ブログによると廃止計画は以下の通り:
- Firefox 53(4月18日リリース予定): マルチプロセスモードが全てのユーザーでデフォルト化。マルチプロセスFirefoxと互換性のないアドオンは、非互換とみなされ無効化
- Firefox 54-56: Firefox 53で動作したレガシーアドオンも、Firefox 55から始まるマルチプルコンテンツプロセスや、Firefox 54から始まるサンドボックス化で互換性の影響を受ける可能性あり
- Firefox 57(11月14日リリース予定): WebExtensionのみをサポート。AMO (Mozilla Add-ons)の更新や表示は継続。
なおレガシーアドオンは、WebExtensions以外の従来から存在するアドオン(XLUオーバーレイ、ブートストラップ、SDK拡張、テーマなどを含む)であると定義されています。
アドオン開発者はWebExtensionsへの移行を進めているようですが、現段階ではAPIの不足により、移行が不可能なものも少なからず存在している模様。計画通り進めば、Chromeにはない拡張の自由度の高さが、Firefoxから失われてしまうことになるかもしれません。