人気の高いユーザーフレンドリーなシェル「fish」の最新版4.0.6がリリースされました。 fish shellは、メジャーバージョンアップ版の4.0でC++からRustを使って書き直されたことでも大きな注目を集めています。
今回のアップデートはバグ修正と使い勝手の向上が中心となっており、特にWindows WSL2や非Linux環境での安定性が改善されています。
主な変更点は以下の通り:
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Windows WSL2での$PATH継承の修正
fishがWSL2環境で正しくパスを引き継ぐようになった。 -
リモートファイルシステムの検出改善
非Linux環境でも正しく検出されるように。 -
マルチバイト文字の幅計算バグ修正
printf
コマンドでの表示が正確に。 -
ロケールパスの扱いを改善
gettextのロケールパスも移動可能に。 -
コマンドライン補完の不具合修正
commandline -C
で設定された内容が正しく表示されるように。 -
履歴保存とユニバーサル変数の安定性向上
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キー操作の改善
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alt-delete
でカーソル右の単語削除 -
ctrl-alt-h
で最後の単語削除が復活 -
alt-left/right
の誤認識に対するワークアラウンド追加 -
printscreen
やmenu
キーのバインド対応 -
非ラテン文字キーボード(例:ロシア語)でも
ctrl-w
などが動作
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Viモードの修正
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p
で貼り付け後のカーソル位置が正しく -
r
で最後の文字を置換する際の挙動修正
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なお、ソースコードをダウンロードする場合、fish-4.0.6.tar.xz
が推奨されています(tar.gz版はビルド不可とのこと)。Linux向けのスタンドアロンバイナリも実験的に提供中で、macOSパッケージは近日公開予定です。
詳細はGitHubで確認可能です。
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タイトル | fish |
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公式サイト | https://fishshell.com/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7683-fish | |
説明 | ユーザーフレンドリーなインタラクティブシェル。 |