fish 4.3.0が登場〜補完・テーマ・ターミナル連携が進化

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人気の高いユーザーフレンドリーなシェル「fish」の最新版4.3.0が12月28日にリリースされました。今回のアップデートは内部構造の整理とともに、使い心地の向上が進められており、fishらしい丁寧な改良が行われています。

4.3.0ではまず、"ユニバーサル変数"の扱いが刷新され、設定がシンプルになっています。これまでテーマやキーバインドに使われていた fish_color_*fish_key_bindingsデフォルトで universal ではなく global になりました。移行処理としてconf.dに一時ファイルが生成されるものの、最終的にはこれらのファイルを削除し、テーマ設定は~/.config/fish/config.fish に直接記述することが推奨されています。

またスクリプト言語の改善も行われ、新コマンド status languagefish のメッセージ言語を環境変数なしで制御できるようになりました。fish_trace=all により、キーバインド・イベント・プロンプトまでトレース可能になり、デバッグ性が向上しています。

起動直後の最初のプロンプト描画の修正や、=: を含むパス補完の精度向上、autosuggestionが折り返し部分も表示できるようになる修正など、補完・表示まわりの細かいストレスを減らすための改良も行われています。

その他、ライト/ダークテーマの自動切り替え機能の追加や、iTerm2などにおけるOSC 133の扱いの改善、ctrl-wの改善などさまざまな改良が行われています。

OSC(Operating System Command)はターミナル制御用のエスケープシーケンス群で、OSC 133 は「シェル統合(Shell Integration)」のための拡張仕様です

新機能の詳細の確認、ソースコードのダウンロードはこちらから可能です。

タイトル fish
公式サイト https://fishshell.com/
ソフトアンテナ https://softantenna.com/softwares/7683-fish
説明 ユーザーフレンドリーなインタラクティブシェル。
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