Instapaperを作成したことで知られるカリスマ開発者Marco Arment氏が、現在のMacBook Proをより良い製品するための改善案を提案する記事「Fixing the MacBook Pro」を公開しています。
同氏は先日、史上最高のラップトップとして、Appleが2012年から2015年にかけて発売した15インチのRetina MacBook Proを選びました。
現行モデルではなく過去のモデルをあえて選択しているわけですが、過去のモデルをいつまでも使い続けることはできず、未来のために以下の提案を行うと説明しています。
Magic Keyboard
2015年に発売された12インチMacBook以降に採用されたバタフライキーボードは、3回の改訂の後も信頼性が低く、 従来のシザーキースイッチを採用したキーボードに戻すことを提案しています。
純正USB-Cハブ
MacBook ProはUSB-Cエコシステムに頼っているため、必要な機能を搭載して信頼性の高い、Apple製のUSB-Cハブが必要だとしています。同氏は少なくとも2つのUSB-Cポート、2つのUSB-Aポート、HDMIポートがあるハブを希望しています。
さらに追加のポート
ドングル(USB-Cハブ)を使用するのはあくまでも例外的な状況で、通常は本体だけで間に合わせるようにするため、規格が古くなってもユーザーが多い、HDMIポートや、USB-Aポートをそれぞれ一つ追加することを提案しています。またSDカードスロットの追加も考慮するように主張しています。
Touch Barの削除
Touch Barは全てのMacBook Proで廃止するかオプションにすることを要望しています。またTouch Barの中で唯一価値のあるTouch IDを(Face IDの準備ができるまで)分離して提供することを提案しています。
より良い充電器
USB-C PD充電と、交換可能なケーブルは維持すべき偉大な利点であるものの、充電LEDやケーブル管理アームの追加によってより良い製品にすることができるとしています。
まとめ
Marco Arment氏は、現行のMacBook Proに、高速な処理速度や、静かなファン、Touch ID、P3ディスプレイ、Thunderbolt 3、USB-C PD充電、スペースグレイといった良い点があることを認め、接続性や信頼性、多様性に優れていた前世代のモデルを選択する必要がないようにしてほしいとまとめています。
なおTouch Barに関しては、Touch Bar擁護派からの反論もあり、多数のコメントも寄せられています。Appleが今後もTouch Barの採用を拡大していくのか注目を集めそうです。