GIMP開発チームは11月27日(現地時間)、次期開発版2.9系で初となるリリース「GIMP 2.9.2」を公開しました(アナウンス、Hacker News)。現在公式サイトより最新のソースコードをダウンロードすることができます。なお、v2.9.2は次期安定版v2.10に向けたテクニカルプレビュー版と位置づけられていますので使用の際はご注意ください。
v2.10では画像処理エンジンGEGLによる内部処理の置き換えが予定されており、それに先立つ2.9.2でもGEGLの恩恵を受けることが可能となっています。
具体的には、カラーチャンネル毎の16/32bit処理や基礎的なOpenEXRのサポート、多くのフィルタのCanvas上でのプレビュー、OpenCL経由の試験的なハードウェア支援レンダリング・プロセシング、高品質ダウンスケーリングといった機能が利用可能となっており、PNG、TIFF、PSD、FITSといったファイルの読み書き処理も改善されています。
2.9.2ではまたUnified Transform、Warp Transformといった新しいツールの追加や、OpenEXRやWebP形式ファイルフォーマットサポートの追加、カラーマネジメント機能の刷新、レイヤーブレンディングの変更、画像ファイルのメタデータ確認機能の追加など多くの新機能が追加されています。