GIMP 3.1.4が登場。GIMP 3.2 に向け着実に進化中

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GIMP開発チームは9月1日(現地時間)、の次期メジャーリリースGIMP 3.2に向けた開発版「GIMP 3.1.4」を公開しました(公式ニュース)。

今回のアップデートは、単なる機能追加にとどまらず、GIMP 3.2の主要機能であるリンクレイヤーとベクターレイヤーの初期実装が含まれている点で注目を集めています。

リンクレイヤーは、SVGなどの外部ファイルをレイヤーとしてリンクすることができる機能で、Inkscapeなどで編集すると即座にGIMP側も更新され、非破壊でのスケーリングや回転も可能となります。

ベクターレイヤーでは、パスを使って図形を描き、塗りや線の設定を自由に変更することができます。変形しても画質が劣化せず、柔軟な編集が可能となります。

これらはまだ、だ初期実装段階ですが、ユーザーからのフィードバックをもとに改良が進められていく予定です。

その他以下のようなさまざまな改良が含まれています。

開発者向けの機能:

  • GEGLフィルタブラウザ:すべてのGEGL操作(フィルタ)を一覧表示。

  • MyPaint Brushes 2 対応:新しいブラシセットと筆圧調整スライダーを搭載。マウスでも筆圧をシミュレート可能。

  • テキストツール改善:ショートカットで太字・斜体・下線が可能に。色選択時のライブプレビューも追加。

フォーマット対応とプラグイン強化:

  • 古い画像フォーマット(Seattle Filmworks、HRZなど)やゲーム用テクスチャ(PAA)への対応が復活・強化。

  • TIFFのレイヤー情報やグループ構造もより正確に読み込み可能に。

UI/UX の細やかな改善

  • macOS のダークモード対応。

  • アニメーションのON/OFF制御。

  • Welcomeダイアログのショートカット対応。

  • 数式入力対応範囲の拡大(グリッド設定など)。

内部構造の刷新と GTK4 への布石

  • コードの整理とAPIの拡充により、将来的な GTK4 への移行を視野に。

  • Snap や Flatpak の nightly ビルド対応も強化。

今回のリリースには、30人以上の開発者・翻訳者・デザイナーが貢献し、Google Summer of Code の学生たちも、GEGLブラウザやテキストツールの改善などで大きな役割を果たしています。

GIMP チームは、より短い開発サイクルで新機能を迅速に提供する方針を掲げています。今回の開発版は「冒険者向け」ですが、未来のGIMPを形づくる重要な一歩といえます。ユーザーからのフィードバックが、次期安定版の完成度を左右することになりそうです。

タイトル GIMP
公式サイト https://www.gimp.org/
ソフトアンテナ https://softantenna.com/softwares/2399-gimp-for-windows
説明 UNIXで有名なGIMPのWindows版。
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