Windowsのgitでhttps形式のリポジトリを扱う時、毎回パスワードを入力するのがめんどくさい…。そんな苦労を解消するためのツールが「git-credential-winstore」です。
このツールを使えば、パスワードを入力するのは最初の一回だけになりそれ以降パスワードの入力は不要になります。少しでも作業効率を上げるためには使わない手はないと思います。
インストール方法
git-credential-winstore.exeをダウンロードし、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。「C:\Path\To\Git.exe'」は実際は「C:\Program Files (x86)\Git\bin\git.exe」のような実在のパスに置き換えてください
git-credential-winstore -i C:\Path\To\Git.exe'
実行すると「.gitconfig」に以下のような設定が追加されます。
[credential] helper = !'C:\\Users\\sora\\AppData\\Roaming\\GitCredStore\\git-credential-winstore.exe'
この設定のおかげでTortoiseGitなどでもgit-credential-winstoreが使われるようになるというわけです。
実行方法
例えばGitHubの自分のリポジトリからhttps形式でcloneし、TortoiseGitを使ってpushすると以下のダイアログが表示されます。
初回GitHubのユーザー名とパスワードを入力するとそれ以降は省略できます。
入力した情報は平文で保存されるわけではなくWindowsの「資格情報マネージャー」に保存されます(安心)。
まとめ
実は最近までhttps形式でパスワードを省略入力を省略できるツールがあることを知らず、できるだけssh形式でリポジトリを扱うようにしていました。パスワード入力が省略できるならばhttps形式のほうがssh形式よりもいろんな面で簡単で良いかもしれません(実はGitHubへのアクセスもhttpsが推奨らしいですし…)。
「git を https 経由で使うときのパスワードを保存する」によると、Windows用だけではなく、OS Xのキーチェインを使うものや、GNOMEのキーリングを使うものがあるので、他のプラットフォームでもパスワード入力が省略できそうですね。