GNU Coreutils 9.5がリリース - cp、mv、cat等のスピードが10〜20%改善

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RustでCoreutilsを置き換るプロジェクトuutilsが注目を集めているなか、本家となるGNU Coreutilsの最新版v9.5が3月28日(現地時間)にリリースされました(Phoronix)。

GNU Coreutils 9.5では、cp、mv、install、cat、splitコマンド等が一度に最低256KiBまで読み書きできるようになりコマンドのスループットが向上しています。blksizeは以前は128KiBでしたが、これが倍の256KiBに改められ、スループットが10〜20%向上しています。2014年以来の変更となり、各種システム上でテストされた結果が確認できます。

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また、再帰的chmod(chmod-R)の競合状態が修正されています。この問題は攻撃者がトラバースされたファイルをシンボリックリンクに置き換えることで、chmodが意図しないファイルを操作してしまうとうもので、Coreutilsの初期から存在為ました。

GNU/LinuxのCIFSファイルシステムとやりとりする際の様々な警告の修正や、joinとuniqのマルチバイト文字の処理の改善、tailが/procと/sysファイルシステムからの入力を誤処理していた問題の修正、ファイルコピー操作中のSELinux操作の改良などさまざまな変更が行われています。

GNU Coreutils 9.5の変更点の詳細はアナウンスで確認可能です。

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