Appleが開発したiOS / OS Xアプリ開発用言語「Swift」。昨年オープンソース化され勢いはとどまるところを知りません。このSwift言語をGoogleがAndroid用のプログラミング言語として採用する可能性があるとThe Next Webが報道しています(MacRumors)。
The Next Webは昨年12月、Google、Facebook、Uberの3社の代表がロンドンでSwift言語に関するミーティングを開催し、GoogleがSwiftをAndroid用の"first class"言語(第一級言語)として採用することを検討するとともに、FacebookとUberもSwiftを業務でより活用する方法を探していると伝えています。
昨年12月といえばSwiftがオープンソース化された日付でもあり噂に真実味を与えています。
Google's Android operating system currently supports Java as its first-class language, and sources say Swift is not meant to replace Java, at least initially. While the ongoing litigation with Oracle is likely cause for concern, sources say Google considers Swift to have a broader "upside" than Java
Googleは現在Android用のプログラミング言語としてJavaを採用しています。少なくとも初期段階でSwiftに完全に置き換える計画はないようですが、Oracleとの長引く訴訟を考慮し、Swiftを第一級言語として採用する可能性を検討しているようです。
GoogleにとってもSwiftの採用は大事業でSwiftのランタイムの作成や、Android側のAPI、SDKの書き換えといった多くの作業が必要となります。ただしSwiftの採用によってOracleとの訴訟を回避できるのに加え、Swiftに慣れ親しんだ開発者がAndroid/iOS用のネイティブアプリをリリースしやすくなるという大きなメリットが存在します。
この情報が真実だとしても、Swiftへの切り替えは数ヶ月あるいは数年のスパンが必要とみられています。すぐにAndroidでSwiftが動かせるという訳ではないようですが、今後の展開に注目が集まりそうです。