GoogleがARM版Windowsにネイティブに対応したChromeをひっそりと公開している事がわかりました(Neowin)。
まだ安定版ではありませんが、Google Chrome Canaryの最新版で対応が行われており、Chrome Canaryの公式サイトでも「For Windows 11 ARM」という表記が確認できます(Chrome安定版は「For WIndows 11/10 64bit」)。
ARMにネイティブ対応していないx86版のChromeを、ARM版Windowsで実行することはできますが、その場合は、エミュレーターによる実行となり、エネルギー効率やパフォーマンスが悪化する可能性があります。シェアトップのChromeがARMにネイティブに対応することで、Chromeのユーザーにとっては大きな恩恵があると考えられます。
ARM版Windowsで、アプリケーションがエミュレートされているかどうかを確認するには、タスクマネージャーを使って以下の手順を実行します。
- タスクマネージャーを起動する(タスクバーの右クリックなどから)。
- プロセスタブで確認したいアプリを右クリックし「詳細に移動」を選択。
- アーキテクチャ列を確認。ネイティブアプリはArm64と表示される。
Googleは、Appleシリコン向けのChromeや、Chromebook向けのChromeなど、Windows以外のプラットフォームではすでにARM版Chromeを公開しています。GoogleがARM版Windowsに対応したChromeをいつ安定版としてリリースする予定なのか、具体的な計画は明らかにされていませんが、それまで待てない場合、ARMに対応済みのFirefoxやEdgeを使用することもできます。