Homebrew開発チームのMikeMcQuaid氏は1月9日(現地時間)、Mac用のソフトウェアパッケージマネージャ「Homebrew」の最新版v1.9.0をリリースしたことを発表しました(公式ブログ)。
v1.9.0ではLinuxのベータサポートの追加や、自動brew cleanup機能の追加、bottle(binary package)の提供範囲の拡大などの新機能が追加されています。
1.8.0からの主な変更点は以下の通りです。
- LinuxとWindows 10(WSL)のベータサポート。root権限は必要なし。
- MEBREW_INSTALL_CLEANUP環境変数が設定されている場合、brew cleanupが定期的に実行されるようになった。
- 32bitのIntel CPUのサポートの廃止。
- brew updateはレガシーなkegのシンボリックリンク、タップ名、リポジトリの場所、キャッシュの場所、キャッシュエントリを移行しなくなった。
- brew pruneはbrew cleanupの一部として置き換えられた。
- brew cask --versionはbrew --versionに、brew cask searchはbrew search --caskに置き換えられた。
- HOMEBREW_BUILD_FROM_SOURCE環境変数は非推奨となった。-build-from-sourceを個々のformulaのインストールに渡すことを推奨。
- macOSへのbrew installはbottleとソースからの構築に同じCFLAGSを使用する。
- Homebrew/homebrew-coreは全てのformulaがオープンソースであることを必要とする。
なお次期バーンであるHomebrew 2.0.0ではLinuxとWindows 10(WSL)の公式サポートや、macOS 10.8以前のmacOSのサポート廃止などが計画されています。
Linuxディストリビューションは独自のパッケージ管理システムを完備していることが多いのですが、macOSとLinuxでパッケージ管理を共通化したい場合などにHomebrew on Linux(Linuxbrew)を使用すると便利なのかもしれません。