WWDC 2014の発表以来、Appleが強力に普及を進めているプログラミング言語「Swift」。プログラミング言語の人気ランキングであるTIOBEインデックスで14位につけるなど、開発者からの人気はすでに不動のものとなりつつあります。
ところが、iOS 9.2に含まれているApple公式アプリの中で、純粋にSwift製といえるアプリは「計算機アプリ」だけであるという意外な事実が開発者Ryan Olson氏のブログで発表されました(9to5Mac、AppleInsider)。
計算機アプリは、全22のクラスのうち2つのクラスがObjective-Cで書かれていて、ほぼ純粋なSwift製アプリと呼んでも問題ないレベル。そのほかWWDCアプリは281個のクラスのうち6個のクラスがSwift製で、Apple Storeアプリの一部でもSwiftが使われているそうですが、それで全てとのこと。
SwiftのABIがまだ安定化しておらず(Swift 3で安定化するとの計画あり)、ランタイムがOSに同梱されていないことが普及の妨げになっているのではという推測も行われています。今年リリースされるiOS 10で状況が変わるのか注目です。