最近のオペレーティングシステムは、インターネットから直接ダウンロード出来るアプリ、いわゆる「野良アプリ」をセキュリティ上の脅威と見なす傾向が強まっています。
macOSにもそのようなアプリを簡単に実行できないようにするための機能が搭載されていて、macOS Sequoiaではさらにその機能が強化されています。従来はアプリを右クリックして「開く」を選んだり、Option+クリックで実行することができたのですが、macOS Sequoiaでは実行できなくなっているのです。
Appleはこの変更について次のように説明しています。
opening software that isn’t signed correctly or notarized. They’ll need to visit System Settings > Privacy & Security to review security information for software before allowing it to run.
macOS Sequoiaでは、正しく署名されていないソフトウェアや公証されていないソフトウェアを開く際に、Controlキーを押しながらクリックしてGatekeeperを無効にすることができなくなりました。ソフトウェアの実行を許可する前に、「システム設定」>「プライバシーとセキュリティ」でソフトウェアのセキュリティ情報を確認する必要があります。
以下、macOS Sequoiaで正しく署名されていないアプリや、公証されていないアプリを実行する方法を説明します。
設定画面から実行を許可
macOS Sequoiaで正しく署名されていないアプリや、公証されていないアプリを実行するには、設定画面を利用します。アプリを実行した後(この段階で開けません)、システム設定を開き、「プライバシーとセキュリティ」を選択します。
▲下にスクロールすると「お使いのMacを保護するために"(アプリ名)"がブロックされました」という表示が確認できるはずです。この横にある「このまま開く」をクリックします。
▲表示されたポップアップで「このまま開く」をクリックし、さらにパスワードを入力するとようやく実行することができます。
▲今回テストに用いたのは、「Mousecape」というオープンソースアプリです。最新版は2020年に公開されたもので、署名も公証もされていません。
まとめ
macOS Sequoiaで署名または公証されていないアプリを実行する方法を説明しました。macOS Sequoiaでは制限がより強化されていて、右クリックから「開く」では野良アプリが実行できなくなっています。