世界的な大企業IBMが、Linuxディストリビューションで有名な企業RedHatを約340億ドル(約3兆8千億円)で買収することを発表しました(slashdot)。IBMによる買収金額としては過去最大とされていて(MicrosoftのGitHub買収は75億ドル)、買収は全ての法的な問題が解決された後、2019年中に終了する見込みです。
RedHatはオープンソースソフトウェアを利用したビジネスを展開するオープンソース企業の代表格で1993年に設立されました。LinuxユーザーにはRed Hat Enterprise LinuxやFedoraでお馴染みですが、近年は2006年のJBossの買収や、2010年のクラウド事業の立ち上げなど、クラウド分野に力を入れています。
IBMの買収の目的もRedHatのクラウドコンピューティング事業を取得し、自社のクラウド事業を成長の柱として強化していくことにあるとみられています。
古くからRedHatになじみのあるLinuxユーザーにとってはさみしいニュースですが、IBMは今後もLinuxやオープンソースコミュニティへの貢献を変わらず続けていくことを約束しています。