X Window System用のウィンドウマネージャーの1つ、「IceWM」の最新版v3.0.0が10月3日に公開されました(The Register)。
IceWMは1997年に初版がリリースされた長い歴史を持つソフトウェアで、軽量さと機能性のバランスを取ることを目標として開発が進められています。機能的には、ウィンドウを開いたり、動かしたり、サイズを変更したりすることができるという基本的なウィンドウ管理機能を提供するほか、階層型スタートメニューとタスクバーにより、アプリランチャーとアプリスイッチャー機能も提供します。
openSUSEの最小インストールでIceWMを利用できるほか、軽量LinuxディストリビューションのantiXやAbsolute Linuxのデフォルトウィンドウマネージャーの1つとして採用されています。
2020年末に登場したVersion 2.0で、レガシーなプロトコルが削除され、新しい画像レンダリングエンジンが追加されたのに続き、Version 3.0では、全く新しい機能であるタブ付きウィンドウが搭載されています。
タブ付きウィンドウは、ブラウザーのタブのように、複数のアプリのウィンドウを1つにまとめ、タブによって内容を切り替えることができるという機能です。
IceWMは長い歴史を持つソフトウェアですが、現在も開発中のウィンドウマネージャーとしては1993年に開発が始まったFVWMがさらに古いようです。