おなじみの修理業者iFixitが、先月発売された「iMac Pro」の分解レポートを公開しています(MacRumors)。
分解対象となったiMac Proは、4,999ドルの8コアモデルで、32GBのRAMや1TBのSSDを搭載しています。RAMやCPU、SSDはモジュラーな構造になっており、構造的には交換可能な形式となっているようですが、交換には完全な分解が必要で、実際にユーザーが自分で作業するのは困難な模様です。
標準の27インチiMacに損じするRAM交換用の蓋は、iMac Proでは省略されていて、ユーザーがRAMを後から増やしたい場合、公式にはApple StoreやApple認定サービスプロバイダを利用する必要があります。ただし完全に分解してしまえば、スタンダードな288ピンのDDR4 ECC RAMが利用可能とのこと。iFixiは実際、2,000ドルのメモリアップグレードキットを販売しています。
CPUは論理的にはアップグレード可能なようですが、Appleのカスタム版CPUが使用されているため、実際に汎用品と交換して使用可能かどうかは不明。SSDも同様にモジュラーな構造であるものの、Appleによってカスタマイズされたモデルが使われているようです。ただしGPUは半田付けされていて取り外せません。
内部構造は他のiMacと全く異なっていて、Xeon-WプロセッサやRadeon Pro Vega GPUを組み込むための新しいサーマルデザインが導入されています。iFixitによると「巨大なヒートシンク」や「大きなリアベント」が確認できるとのこと。
修理の簡単さを示す「Repairability Score」は3/10(10が最高得点)。RAMやCPU、SSDがモジュラーである点は評価されているものの、交換が困難な点や、GPUが半田付けされていることがマイナスポイントとなっています。