AppleがリリースしたiOSの最新ベータビルド「iOS 10 beta 2」で、カーネルの非暗号化部分がさらに拡大されていることが判明し注目を集めています(iDownloadBlog)。
iPhoneハッカーのMuscleNerd氏の調査によると、beta 2では32bit版のブートローダーやカーネルキャッシュ、RAMディスク(Apple TV除く)等の各コンポーネントの暗号化が行われていないとのこと。
It was no accident. Apple left even more images unencrypted in 10.0b2 (e.g. all ramdisks and 32-bit bootloaders!) https://t.co/vE674FHWzD
— Ⓜ MuscleNerd (@MuscleNerd) 2016年7月6日
同氏がまとめた上記画像を確認してみるとiOS 10 beta 2では青や緑の非暗号化部分が確かに増加していることがわかります。Appleは暗号の解除によって、開発者やセキュリティ研究家による脆弱性のレポートの増加が期待でき、迅速なパッチの配信が可能になると説明しました。今後もギリギリ可能なラインまで暗号化の解除が進むのかもしれません。