ユニコードの取り扱いに関する不具合を利用してiOSデバイスのメッセージアプリをフリーズさせることができる、悪意のメッセージが流行していることがわかりました(9to5Mac)。
AndroidのWhatsAppで流行したのが起源とされ、黒丸とそれを指し示す手の絵文字が含まれているため「ブラックドット」というあだ名で呼ばれています。
ただし不具合の原因はこれらの絵文字自体にはなく、文字列の中に非表示のユニコード文字が大量に含まれていることが理由のようです。ユニコードには画面に表示できる文字だけではなく、左から右へ、右から左へといった読む方向を制御するための特殊文字が存在し、問題のメッセージ文字列の中には、この特殊文字が含まれているのです。
メッセージアプリはこの悪意のメッセージを表示しようとするとメモリを大量に消費してフリーズし、アプリを再起動しても回復することができません。ただし3D Touchを利用して新たなメッセージを作成すると、その後再びメッセージアプリが動作するようになり、該当する悪意のメッセージを削除することができるようになるとのこと。
不具合はiOS 11.3のほかiOS 11.4 betaに影響し、iOSだけではなくmacOSにも影響します。今年の始めにもメッセージやTwitterアプリをクラッシュさせるテルグ文字が発見されたことがありました。早急な解決を期待したいところです。