先日、Appleから「Transmit for iOS」を開発するPanicに対し、同ソフトのiCloud Driveを含むクラウドサービスへのファイル送信機能の全削除が要請され、話題となりましたが、今回これが一転し、再度許可されたことが判明しました(MacRumors、9to5Mac)。
Panic IncはTwitterで、「Update: late Wednesday we got a nice call from Apple. We have resubmitted Transmit iOS with "Send To" (iCloud Drive et al.) restored.」と喜びの報告を行っています。
Transmit iOS: FTP, SFTP, S3, WebDAV 転送クライアント
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥1,000
Macでお馴染みのFTPアプリTransmitのiOS版。
ストアには既にファイル送信機能が復活した「Transmit for iOS 1.1.2」が登録されています。
あいまいな審査基準
ファイル送信機能全体を削除することになった原因は、もともと「Transmit for iOS」のiCloud Driveへのファイル送信機能が、iOS Data Storage Guidelinesを侵害していると、Appleから指摘されたことにありました。iOS 8のShare Sheetはアプリ開発者側から変更できず、iCloud Driveへのファイル送信機能を単体で無効化できないため、やむなくファイル送信機能全体を削除せざるを得なかったのです。
今回、iCloud Driveへの送信が許されたことで、ファイル送信機能全体が復活する運びとなりました。
今回の問題は、iOS 8で新規導入されたiCloud Driveや、Share Sheetを利用したアプリだったからかもしれません。最近、PCalcのToday Widgetが一旦リジェクトされた後に許可されるという自体も起こっていて、Appleの審査基準が結構揺れていることがわかります。