Appleが、マスクや曇った眼鏡を装着した状態でもiPhoneのロックを解除できる新しいFace IDのハードウェアをテストしていると、著名リーカーのJon Prosser氏が伝えています(MacRumors)。
同氏によると、AppleはiPhone 12にぴったりとフィットするケースを使って、改良版のFace IDハードウェアをテストしているとのこと。iPhoneにこのケースを装着すると、内蔵のFace IDシステムをバイパスし、代わりにケースのFace IDシステムを使うことができるそうです。
試作品のFace IDのレイアウトは、iPhone 12のものよりもかなり幅が狭く、今年初めにリークされたiPhone 13のCADファイルに描かれているレイアウトと一致しているとProsser氏は主張しています。
Appleが外付けのFace IDハードウェアを準備した理由は、可能な限り多くのデータを収集するためで、この方法によってAppleは次期iPhoneのプロトタイプを配布することなく、多くの従業員に新しいハードウェアを提供することができたとされています。
従業員は、マスクと眼鏡を組み合わせるなどさまざまな条件でテストを実施したそうですが、ケース内のFace IDセンサーにどのような変更が加えられたかは知らされなかった模様。新しいFace IDによって、Apple Watchの補助がなくてもマスクを着用した状態で顔認識が可能になるとのことです。
Prosser氏は、ケースのFace IDハードウェアが、次期iPhone 13に搭載されると予想される小型のノッチに酷似していることを強調していますが、改良型Face IDがiPhone 13に搭載されるのか、それともそれ以降の将来のiPhoneに搭載されるのかはまだ明らかになっていません。ただしテストは最近行われたらしく、iPhone 13ですぐに利用できなくても、ソフトウェアアップデートで後から導入される可能性はあるそうです。