作年iPhone 6/6 PlusのBendgate動画を公開し、一躍時の人となったYoutubeチャンネルUnbox TherapyがiPhone 6sのものとされる筐体をテストした動画を公開。iPhone 6sでは7000番台のアルミ素材が採用され、iPhone 6よりも2倍以上の強度が確保されていることが明らかとなりました(MacRumors、9to5Mac、iDownloadBlog、AppleInsider、Neowin)。
動画では試験機材を使ったベンドテストも行われており、iPhone 6では30ポンドの圧力で曲がり始めるのに対し、iPhone 6sでは80ポンドと2倍以上の強度が確保されていることが分かります。
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7000番台のアルミ合金で強度を確保か
Unbox Therapyは、XRF analyzerと呼ばれる機材を使い、iPhone 6sの素材を分析しています。iPhone 6の筐体が98%のアルミニウムを含有している6000番台のアルミ合金であるのに対し、iPhone 6sでは92.8%がアルミニウムで、6.1%の亜鉛が含まれることから7000番台のアルミ合金ではないかと推測しています。
7000番台のアルミ合金はApple Watch Sportでも採用されていて、6000番台のアルミ合金よりも強度が強いものの、耐食性で劣り、陽極酸化処理(アルミ素材を保護、腐食を防ぐための処理)が難しい素材とされています。このため、Appleは陽極酸化処理プロセスの改善を進めているのではないかとも予想されています。
6000番台/7000番台のアルミ合金それぞれに良い点と悪い点がありそうですが、少なくともポケットの中でいつの間にか曲がってしまう「Bendgate」問題は、今年は発生しないのかもしれません。