Appleは、「iPhone 6s/6s Plus」で、台湾TSMC製、韓国Samsung製の2種類のA9チップを60/40の割合で採用しています。
通常、Appleは製品に採用される部品の性能を同程度に抑えるよう努力しているはずですが、今回TSMC製のA9チップと、Samsung製のA9チップの省電力性能に少し(かなり?)差があるらしいことがベンチマークテストの結果から明らかとなり、注目を集めています(MacRumors)。
2時間近くの差が?
まず最も劇的な違いが現れているのは、Redditに投稿された、「Geekbench 3」によるバッテリーベンチマークテストの結果です(上記画像)。テストはiPhone 6s Plusを使って実施され、左側のTSMC製は7時間50分バッテリーが持続しているのに対し、右のSamsung製は6時間5分しか持続しておらず、2時間近く差があることがわかります。
Ran this test a couple times and results were consistent. Always about a 2 hour difference in duration. Both phones were tested using the same backup, same settings. Also tried testing them as new phones and results were similar.
しかもテストは数回行われ、常に2時間近くの差がついていたと説明されています。両デバイスとも同じバックアップ同じ設定を使って行われいたそうで、テストの条件に問題はなさそうです。
中国のサイトでも?
また中国のサイトMyDrivers[英語翻訳]でも、TSMC製モデルのほうがバッテリー性能が優位であるという結果が現れています。
AnTuTu Benchmarkを使ってテストした後、左側のTSMC iPhone 6sのバッテリー残量が77%であるのに対し、右側のSamsung iPhone 6sは71%の残量となっていて、Samsung製のほうが減りが速いことが分かります。
正確な検証はこれからか
今回の少数のテスト結果で明らかにTSMC製が優れているといえるのかどうか現段階ではまだ不明です。
MacRumorsが、GeeekBench 3の開発元Primate LabsのJohn Poole氏に問い合わせた所、同氏はこの結果に「驚いている」と回答したそうです。今後Primate Labsで、多数の測定結果が集計できれば、明確の差があるのかどうか明らかとなっていくことでしょう。