iPhone 7では3.5mmヘッドフォンジャックが削除され一部ユーザーから大きな批判を受けました。既存のヘッドフォンを接続するには、変換アダプタを利用するしかなかったわけですが、今回この常識を打ち破り、iPhone 7に実際に動作するヘッドフォンジャックを取り付けた改造が公開されています(MacRumors)。
この改造を行ったのはソフトウェアエンジニアのScotty Allen氏です。中国のシンセンで4ヶ月すごし、7つのカスタムロジックボードや3台の分解したiPhoneを利用して、最終的に動作するiPhoneの作成に成功しています。
最も困難だったのは、電気的な設計とそれをiPhone内部に収まるように取り付けることだったようですが、スペースの問題に関しては、左下の隅に使われていない空間があって幸運だったと説明されています。
iPhone 7のリリース時、Appleは耐水性の向上と内部空間の有効利用のためにヘッドフォンジャックを削除したと述べていましたが、実際はそこまでパーツがつめこまれていたわけではなかったのかもしれません。
Allen氏のプロジェクトが成功に至るまでのあらましが30分の動画にまとめられています。
改造版iPhone 7には、充電中に音楽を聴くことができないという欠点があり、この問題を解決するにはさらなる努力が必要な模様。
Scotty Alle氏は今年の4月、パーツを組み立てて動作するiPhone 6sを作成することに成功した人物で、Appleに対してiPhoneのヘッドフォンジャックを復活させてくれるようあらためて要求しています。