iPhone 8では全面ディスプレイが採用されてホームボタンが廃止となり、Touch IDが背面に移動するか、ディスプレイ内蔵式になるとの予想が優勢でした。
そのようななかKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏が新たなレポートを発表。Touch IDが削除され、代わりに顔認証機能が採用される可能性がある等のあらたな予想を打ち出しています(MacRumors1、MacRumors2)。
Kuo氏はiPhone 8のTouch IDに関し、以下のように述べています。
As the OLED iPhone will not support fingerprint recognition, we think it may have to rely on facial recognition to ensure security. As such, we believe Apple (US) will be very demanding as regards the quality of 3D sensing, thereby increasing the difficulties in hardware production and software design.
OLED iPhone(=iPhone 8)は、指紋認証をサポートせず、セキュリティを向上させるための顔認証が採用され、Appleにとってはハードウェアおよびソフトウェアの両面で困難が増大するとのこと。
Bloombergも、AppleがiPhone 8で顔認証を採用する可能性があるとして、この情報を支持する報道を行っています(9to5Mac)。
Kuo氏は新型iPhoneにその他、以下のような情報を提供しています。
- 2H17にAppleは3モデルのiPhoneを発表する。5.2インチ(または5.8インチ。ディスプレイの定義による)のOLED iPhoneと、4.7 & 5.5インチのLCD iPhone。
- OLED iPhoneは全面ディスプレイを採用し仮想ホームボタンが利用できる。
- OLED iPhoneは顔認証と自撮り品質改良のため3Dセンサーを搭載。
- OLED iPhoneと5.5インチLCD iPhoneは3GBのRAM(デュアルカメラの要求)、4.7インチは2GBのRAM(シングルカメラ)。
- 64GB〜256GBのストレージオプション。
- Lightningポート搭載。ただしUSB-C power delivery ICによって充電効率が向上。
- OLED iPhoneはレシーバーとスピーカーの品質向上。
- 高級感を維持するためOLED版iPhoneのカラーオプションはLCD版より少なくなる。
- OLED iPhoneは10〜11月、LCD版iPoneは8〜9月の量産スケジュール。
- OLED/LCD iPhoneの出荷は均等。
さらにiPhone 7s/7s Plusに関しては、メタルフレームとガラス筐体を採用し、WPC規格準拠のワイヤレス充電がサポートされるともしています(ただしワイヤレス充電用のアクセサリは別売り)。
なおMacお宝鑑定団Blogも、iPhone 8にはTouch IDが搭載されている仕様が確認できないため、4月からTouch ID非搭載を予想していたと、自説の正当性をあらためて主張しています。
iPhone 8でTouch IDがどうなるのか、引き続き争点となりそうです。