iPhoneを含め、スマートフォンの使い勝手を決める重要な要素の一つであるバッテリー持続時間が、ここ数年悪化する傾向にあることがわかりました(9to5Mac)。
Washington Postが、13台のスマートフォンを用いて繰り返しバッテリーテストを実施したところ、少数の例外をのぞき今年のモデルは、昨年のモデルのパフォーマンスを下回る結果になったとのこと。iPhone XSはiPhone Xより21分短く、Google Pixel 3はPixel 2より1時間30分ほど短くなったとされています。
iPhone XRは例外的にバッテリー持続時間が延びているものの、iPhone XはiPhone 8より、iPhone XSはiPhone Xより短くなっていて、iPhone XS MaxもiPhone 8 Plusよりわずかに短くなっているというのです。
Washington PostのGeoffrey Fowler氏は結果におどろき、CNETやTom’s Guide、Consumer Reportsのジャーナリストらと話し合ったそうですが、Tom’s Guideのチーフエディター、Mark Spoonauer氏も「iPhone XSがiPhone Xよりバッテリー持続時間が短く、多くのスマートフォンで昨年のモデルの方がバッテリー持続時間が長い」と語った模様。
スマートフォンのバッテリーの改良も徐々に改良されているようですが、ディスプレイの大型化や通信能力の向上による消費電力の増加スピードの方がよりはやく、バッテリー持続時間に悪い影響を与えているとみられています。
なお定期的にWebサーフィンを行った場合のバッテリーテスト結果は以下の通りです。
- iPhone XR: 12時間25分
- iPhone 8 Plus: 10時間10分
- iPhone XS Max: 10時間6分
- iPhone 8: 9時間51分
- iPhone X: 9時間30分
- iPhone XS: 9時間9分
Appleの主張によるとiPhone XSはiPhone Xより30分バッテリー持続時間が長くなっているはずですが、バッテリー持続時間を測定するための標準的な規約は定められて折らず、テストによって結果が異なるのかもしれません。