EUの規制でiPhoneのバッテリー交換が簡単になるかも?

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Pexels tyler lastovich 719399

EUがiPhoneに搭載されているバッテリーをユーザーが簡単に交換できるようにAppleに義務づける新たな法案の整備を進めており、議会からの圧倒的な賛成票を集めたことがわかりました。

今月承認されたガイドラインでは、iPhone、iPad、Macに使われているような「ポータブルバッテリー」は、ユーザー自身が簡単に交換できるようにしなければならないとのこと。「簡単に取り外して交換できる」ことを以下のように説明しています。

A portable battery should be considered to be removable by the end-user when it can be removed with the use of commercially available tools and without requiring the use of specialised tools, unless they are provided free of charge, or proprietary tools, thermal energy or solvents to disassemble it. Commercially available tools are considered to be tools available on the market to all end-users without the need for them to provide evidence of any proprietary rights and that can be used with no restriction, except health and safety-related restrictions.

ポータブルバッテリーは、市販の工具を使用することで取り外すことができ、無料で提供される場合を除き、特殊な工具の使用を必要とせず、また分解するために独自の工具、熱エネルギー、溶剤などを必要としない場合に、エンドユーザーによる取り外し可能であるとみなされるべきです。市販の工具とは、すべてのエンドユーザーが所有権の証拠を提出する必要なく、健康や安全に関する制限を除き、何の制限もなく使用できる市場で入手できる工具と考えられている。

EUは規制の目的を、バッテリーを「より持続可能で、より耐久性があり、より性能が高いもの」にすることにあると説明しています。

新しい規制には、電気自動車のバッテリーに対する新しい要件も含まれているほか、スマートフォン用バッテリーの「より厳しい廃棄物回収目標」や、電池から回収される材料の要件の変更が含まれています。

  • 廃棄物回収目標の厳格化:ポータブルバッテリーは2023年までに45%、2027年までに63%、2030年までに73%、LMTバッテリーは2028年までに51%、2031年までに61%。
  • 廃バッテリーから回収する材料の最低レベル:リチウム:2027年までに50%、2031年までに80%、コバルト、銅、鉛、ニッケル:2027年までに90%、2031年までに95%。
  • 新品の電池に使用する製造・消費者廃棄物からの再生材料の最低レベル:規制発効から8年後:コバルト16%、鉛85%、リチウム6%、ニッケル6%、発効から13年後:コバルト26%、鉛85%、リチウム12%、ニッケル15%。

規制が実現するのは発効から何年も先の話で、現在の計画では要件が導入されるのは、早くても2027になる予定です。EUで新しいルールの承認が決議されたたあと、正式に承認され、EU官報に掲載される必要があります。

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